【初心者の為の】株式投資 営業利益、経常利益、純利益
株式投資を始めると色々難しい用語が出てきます。
それらの用語を簡単に解説し、実際の株の売買に役立つのかどうか解説していきたいと思います。
今回は企業の決算発表で注目される「営業利益」「経常利益」「純利益」それぞれについて解説します。
営業利益 算出方法は「売上高ー売上原価ー販売費及び一般管理費」
重要度:★★★★★(決算発表は営業利益に注目!!)
いわゆる「本業の儲け」
株価は営業利益を注視して動いている傾向があります。
「営業利益 前期比〇〇%憎」の一言で株価が跳ね上がるのを何度も見ました。
ただし「織り込み済み」の一言で下がる事も・・・
経常利益 算出方法は「営業利益+営業外収益-営業外費用」
重要度:★★★☆☆(株価にはあんまり関係ないかな・・・)
本業と本業以外の収益(営業外収益)と費用(営業外費用)を足し引きしたもの。
いわゆる経常的(通常)に得られる利益。
主な営業外収益は「受取利息」、「受取配当金」、「株などの売却益」、「不動産賃貸料」など
主な営業外費用は「支払利息」、「社債利息」、「株などの売却損」など
企業の経営力を測るには重要な指標ですが、株価にはあんまり反映されないイメージ
純利益 算出方法は「経常利益+特別利益-特別損失-税金」
重要度:★★★★☆(最終的な利益、配当金の支払いやEPSの算出にも使われる重要な指標)
企業に残った最終的な利益。
配当金の支払いやEPS(1株当たり純利益)の算出にも使われる指標。
特別利益、特別損失はあくまで「特別」なので「臨時」であり「一時的」であり
「当期」のみとなる為、持続的な損益ではありません。
主な特別利益は「固定資産売却益」、「投資有価証券売却益」
主な特別損失は「固定資産売却損」、「投資有価証券売却損」
まとめ
決算発表後の株価へのインパクトは「営業利益」>「純利益」>「経常利益」の順に大きいかと思われる。
なので決算発表は特に営業利益に注目しましょう!!
もう一つ重要な指標としてアナリスト達から作成される「市場予想」という物があります。
この「市場予想」を上回れば株価は上昇、下回れば株価は下落になる事が多いです。
さらに決算発表後の動きとして、上方修正を出し、好決算だったのにも関わらず株価が下がる事もあります。
これは「材料出尽くし」や「織り込み済み」などと言われます。
逆に下方修正したり市場予想も下回ったのに何故か株価がある事もあり、これは「悪材料出尽くし」と言われています。
要するに好決算を出そうが、下方修正を出そうが株価の反応は証券取引所が開かないと分からないという事です。
次回は「配当性向」と「配当利回り」「キャピタルゲイン」「インカムゲイン」について解説していきます。